ベトナムで生活するために重要な心得を話したいと思います。基本として、1.ほぼ100%日本の環境で生きる、2.日本とベトナム環境を半々で生きる、ほぼ100%ベトナム環境で生きるの3つの生活条件によって大きく異なります。
ほぼ100%日本の環境で生きる
こういった条件に当てはまる方が該当します。
- 婚約者、彼女は日本人
- 日本企業の出向(100名以上の規模)で、常に日本語通訳者がいる。日本語のみでほぼ生活ができ、ビザ発給でトラブルが発生しない
- コンドミニアムに住み、ベトナム人と直接話す環境にほぼない
- 毎日日本食を食べる
このような条件の方はほぼ100%日本の環境で生きていけるますので、そのように生活している方は意外と多いのですが、ベトナム社会にどっぷり浸かって生きるのとは別のストレスがあります。
そのストレスは日本人同士のコミュニケーションにあります。日本にいれば同じ日本人の友人、同僚、家族が居るのが当然です。ベトナムでは、限定的な相手とだけしか話せなくなることでストレスを感じやすくなります。
この手のストレスは気付きづらく、時間の蓄積と共に身体的不調となって現れることがあります。希薄化した人間関係を補うことをメインに考えましょう。
日本人婚約者のメンタルケア
ベトナムのみならず、世界中に駐妻コミュニティは存在します。夫が海外に長期出張になったため、妻も一緒に海外で生活するという条件です。
この場合、婚約者のメンタルケアは日本の生活と同じに考えてはいけません。日本にいれば趣味や友人、遊び場でも当たり前だったものが全てなくなります。
また、日本では相手を選べます。気の合わない相手は避ければ良いだけですが、小さな駐妻コミュニティでは、期間や夫の会社などで序列が決まり。ますますストレスを感じるでしょう
仕事をしている本人にとっては自分は仕事で疲れているのに、と感じますが「何もしない、することがない」というのは同様にストレスです。
こういったストレスには一緒の趣味を持つことです。個人的にはジムがおすすめです。ベトナムで有名なジムにCalifornia fitness & yogaがあります。
金額は1月67万VNDから、コースによって金額が変わるため、実際ジムに行って話してみると良いかもしれません。最低限の英語じます。
完璧な仕事を心がける
ベトナムでも大手企業で仕事をする若者では優秀な人材も多くいます。そういったスタッフ達と仕事をする際、言語が通じなかったからミスをした、通訳者が間違えた、というのは言い訳です。
こうしたミスが理由で、社内で「また役に立たない日本人が来たよ」と思われるケースは意外と多く、浮いてしまう日本人の話をよく耳にします。言語が通じないからこそ、普段よりも完璧な仕事を意識しましょう。
日本スタイルで仕事をしているつもりでもここはベトナム、多少の妥協とベトナム文化の理解は重要です。
ただし、大手企業では少し様子が違うようです。これは、ベトナム人の若い世代では大手企業に入社する=安定という考えがあり、その中で多少我慢しながら仕事を続けるのも受け入れられるのです。
これはここ5年くらいの間で変わってきた大きな違いでしょうか。
人間関係を作るためにある程度アクティブになる
上述の通り、小さなストレスが徐々に蓄積していく場合気づきにくいものです。ある程度新しい土地での環境を意識し、人間関係を作るためにある程度アクティブになりましょう。
ベトナム関連のSNSをはじめる
FB、TwitterなどのSNSをはじめると自分と同じ境遇の仲間と知り合ったりできるので良いです。Twitterは比較的若い年齢の方が多く、FBはシニアな方が多い印象です。自分に合ったSNSを利用すると良いでしょう。
オフ会に参加する
近年はFBやTwitterのベトナム在住日本人コミュニティではオフ会を開いて親睦を深めたりします。
ベトナム在住時限りの関係で終わることも多いのですが、こういったコミュニティを利用するのもストレス発散には良いでしょう。
ただし、オフ会は主催者の信頼度が重要です。主催者が投資関連(bitcoin、ベトナム株など)だったり、何をしているかよくわからないという場合は避けるべきでしょう。
語学学校に通ってみる
ベトナム語は、多少語学学校に通った程度ではほとんど身につかないでしょう。しかし、そこで日本人に合うことでストレスの解消になります。
こう言った場所では真面目に勉強しようと(多くの人は一度くらいはそう思います)考え勉強のために来ています。
ある程度信頼してお互いの境遇を話し合ったり、仲良くなって飲みにいくことも良いでしょう。
日本とベトナム環境を半々で生きる
こういった条件の当てはまる方々だと思います。
- 小規模な日本企業の出向で、通訳者はいるが状況に応じて英語や多少のベトナム語で会話をしている
- 友人や付き合っている相手にベトナム人が多い。
- ベトナム食と日本食はどちらも食べる
こういった方々では、自然とベトナム人やベトナム文化を学ぶことになります。初めのうちは戸惑うものの、日本人の友人、ベトナム人の友人やベトナムの遊び、彼女彼氏などを作ることで一定の安定感を保ちます。
しかし、100%ベトナム人社会で生きていく場合に比べて、本当の意味でのベトナムを知るには多くの時間と経験を要します。その間の自信の安定を図ることが重要に思います。
完璧な仕事よりもストレスにならない仕事を目指す
自分自身がかなりの頻度で一般のベトナム人と接していくようになると色々なことがわかってきます。
教育の難しさ、約束の無意味さ、納期の遅れ、勤怠の不安定さといった要素です。これは、そもそもベトナムに安い人件費を目当てにきているため、ベトナム人の考える労働や給与とのギャップによって引き起こされます。
ベトナム人が優秀かそうでないか、という話は、そのベトナム人の人件費を日本人相当にしてから考え直してみると良いでしょう。
ベトナム人目線では、日本企業はやることがやたら多いのに給料は安い、というのが一般的な感覚です。
日本人は「だからベトナムは成長できないんだ」と思いがちですが、そもそも成長率が2桁近いベトナムに、成長がほぼない日本人が何を言っても説得力がありません。
この程度の給料ならこの程度の労働、という意識で割り切りが必要です。そうでなければ、常に入れ替わるベトナム人スタッフを常に1から教育する無間地獄に陥ります。これは相当なストレスと言えます。
足場を安定させる
そもそもあなたの会社は安定していますか? 財務はどうでしょうか、将来性は? ベトナムでの投資はうまくいっていますか? 2022年、為替レートは1円165ドンまで下がりました。
5年前では220ドンです。こういった為替変動のリスクを中小企業では飲み込みきれない場合が多々あります。
事実「たかさん」のサービスアパートメントのお客様でも、突然日本のオーナーがベトナム撤退を決定して今月退去しないといけません、と話していた方がいます。
こういった要素は、ある日突然ベトナム生活を打ち切られる原因の一つです。中小企業では不安定なのは仕方ありませんが、日本のオーナー側は基本的に数字で判断をします。
だからこそ、ベトナムでは常に自分の生き方を考えなければなりません。
したたかになる
ベトナム文化を飲み込んでしたたかになる必要があります。ベトナムではホアホン(hoa hồng)といって、バラという意味の単語ですが同時に仲介料を意味する言葉があります。
バラが仲介料?と日本人感覚では思うかもしれません。とにかく、ベトナムでは何かすれば仲介料を取るのが一般なのです。
ですから、そういった小遣い稼ぎをベトナムですることが悪いことだとは私は思いません。むしろ、ある程度したたかになって、ベトナム文化を飲み込む方が強く生きることができます。
また、ベトナム国内に居る間は積極的に人脈をつくり、より良い労働環境があればそちらに移る。備えあれば憂なし、こうしたことを積極的に行うのがベトナムスタイルです。
自分が経営者、自営業主の場合の重要な心構え
自分自身が会社のオーナー、経営者、自営業主という立場の方は目的をビジネスとして捉えている場合が多いと思うのが一般的かもしれませんが、案外そんなこともなく遊びの足場を作りたいという方も結構な数でいます。
実際に私が耳にした実際のはなしも交えていきたいと思います。
日本の会社を乗っ取られた話
自分が視察の名目でベトナムに長く滞在するようになると、会社を任せておいた専務や常務などに権限を大きく預けることになります。こうなると、様々な問題が日本国内で発生します。
私の知っている日本人の場合、会社の資金を使い込んで勝手に業務を放棄、逃亡したという話もあります。
結果国内で大きな借金を支払うことになり、支払えないのでベトナムに逃亡したという日本人もいるのです。
優秀な日本人に任せたのに横領された話
立ち上げは自分が立ち合い、あとは日本から優秀なスタッフを連れてくる。自分は視察のためにたまに訪れ、工場や店舗を任せるという話はよくある話のひとつですね。
ところが、ベトナムには日本人を狂わせる沼があります。この国では二重帳簿が当たり前です。また、ベトナム語の帳簿を日本人は読めません。その上さらに経理や購買、日本側のオーナーがグルではどうしようもありません。
二代目経営者の息子がベトナムに赴任し、1億単位で使い込んだ結果日本の会長が経営者に復帰して立て直した、なんていう話も耳にしたことがあります。
本業が疎かになった経営者の話
社長のいない会社というのは指揮が圧倒的に下がります。社長の陣頭指揮で動くかいしゃであればなおsらです。こうした会社の場合、社長が「ベトナムに行く=遊びに行く」と考えることが多いように思います。
ある種のストレスによって仕事が行われていたものが、社長の不在で規律が乱れ、徐々に売上の低下を招きます。結果は見るも無惨ということになりやすいように思います。
在越期間の長い日本人を容易に信用しない
在越期間の長い日本人には非常に個性的な方が多いように感じます。何かしらの手段で長期滞在していますが、中にはどうやって生きているのか分からない人達が一定数います。
こういった方々の中には、言葉巧みにビジネスや詐欺話を持ちかけ、ベトナムの公安と繋がっている、富裕層が仲間だ、ベトナムのことならなんでも聞いてくれ、といって写真を見せたりしながら話を膨らませていきます。
ある程度長くベトナムに居る方であれば、一度は会ったことがあるかもしれませんが、こういった人達と金銭的に関わって成功したケースはただの一例もありません。
勿論、良い人たちもいるのですが、困ったことに誰がそうなのか全くわかりません。下手に関わりをもともと持たないのが良いのですが、あまり話したこともない相手を全否定するのもおかしなものです。
極力ご飯を食べる、一緒に飲みにいく程度の関係性を維持しましょう。その範囲では楽しい人たちがほとんどです。
言語が通じない相手と分かり合えた気にならない
はっきりいれば、ベトナムで日本人がベトナム人と対等な関係になれることはほぼ不可能だと思います。
では、なぜこうなってしまうのでしょうか? 一言で言えば、お金持ちの国から来たベトナム語を喋れない日本人です。対等にはなれないのです。
私自身長く疑問だったことです。長く数年単位仲良くしていた友人にある日突然裏切られるということもあります。
日本人は、一度信頼したら継続して信頼する傾向があります。これはベトナムでは話が少し異なります。気がつくと何らかの小さな不満が溜まっていて爆発する場合がほとんどです。
ただ単純に言語や文化の差に気づいていないことで相手のストレスが分からないのです。
また、人間家系は直線的になってしまうと危険です。その人間が所属するコミュニティを知り、その中の人たちと親しくなり、円の関係性を築くことで自分自身のポジションを作るとよいでしょう。
信じてたのに騙された、とならないための心構え
ベトナム語が不自由な日本人が、ベトナム人で生活面で友人に頼りながら生きている状況を日本人は対等な友人関係と誤解します。
このような状況では、何かしらの見返りが必須となります。
相手もそれを期待してあなたと行動を共にしているのです。そうでなければ、地元の友人と飲みにでも行ってます。そのほうが楽しいに決まっているからです。
こういう関係が続くと、どこかで相手がより大きく取れるんじゃないだろうか? と悪巧みをはじめます。だいたいこの頃には幾度となく抜かれており、相場より高いお金を支払っていたことに気づきます。
そして同じ頃、別のベトナム人の友人が出来てそれを諭します。
面白いもので、その新しい友人も自分の利益を期待しているのです。こう言う話は一体何度聞いたかわからないし、あえてそれを指摘することを「たかさん」はしません
なぜなら、日本人はその友人を信じきってしまっているのでこちらが一方的に恨まれるからです。
ベトナムでベトナム人に何かしら頼る時、何かしらの対価が発生します。これは先取りなのか、後でまとめて取られるのかという違い程度しかありません。
ベトナム人と対等な関係と思いたいならば頼って良いよと言われたからといって頼るべきではないし、頼ったならばハッキリとした対価を支払うことがベトナムでは常識なのだと思いましょう。
こう言ったベトナム人の特徴はベトナム人の全てではありません。ベトナム人は友人、親友を本当に大事にします。その関係の中では損得なしで行動します。
単純にあなたがそういった関係になるほどベトナム人と深く関わっていないだけです。
いつでもベトナムを離れる準備をしておく
このような状況ですと、基本的には日本に戻ろうかな、ベトナムに残ろうかな?という悩みがあって当然です。
ある意味で中途半端な状況なので、得るものがないと感じたら帰国を判断すべきですが、困ったことに日本という国は真っ直ぐなキャリアを好みますので、一度海外に出たという条件がマイナスになる事は多々あります。
そこで重要なのは、ある程度悩むのは良いとして、一度判断をしたらはっきりと方向を定めて中途半端な人生を送らない事です。
はっきりとした方向を定めるまでには次のことを心構えとして意識しましょう
- 再就職の年齢、日本での就職を考える
- 必要最低限のもの以外持たない
- 定期的に日本に帰国する、日本の家族友人と連絡をこまめにとる
- ベトナムを好きになりすぎない
- たまに遊びに来るくらいの距離感を受け入れる
真面目に彼氏彼女と付き合わない
吹けば飛ぶような状況である以上本気の恋は禁物です。ベトナムで本気の恋をするということは、その後の結婚を視野に入れる必要があります。
現状、7割近くが離婚する国際結婚ですから、かなり部の悪い賭けに出たといえます。冷静になって、よほどの間違いがない限り本気で付き合うべきではありません。
ほぼ100%ベトナム環境で生きる
こうった条件に該当する方が当てはまります。
- 結婚をしている、または投資などで長期間滞在可能なVISA、永住権などを取得している
- 現地で自分自身が会社経営や個人事業行っている。または、ベトナム現地企業で仕事をしている
- 周囲はほぼベトナム人なので自身がベトナム語で話す必要がある
- 毎日ベトナム食を食べる
- ベトナム化している。日本が嫌いになってしまっている
- すでに1、2で触れたことは熟知している
ほぼ日本人と接触せず、日頃ベトナム語を話し、ベトナム食を食べ、ベトナム人居住区に住み、ベトナム人の妻や家族がいるという条件です。
しかし、社会学者がある部族の行動観察を行うようにいきなりどっぷり浸かるケースはまずないと思いますのでこれまで説明してきた事柄はほぼ、ベトナム環境になる過程で超えてきているものと考えます。
「たかさん」はここに近いと思いますが、こう言った人生の多くはトライアンドエラーの繰り返しです。
よく言えば我慢強いのですが、冷静になればその熱量を日本でやってればいろいろ違ったといえます。
人生どうなるか分からない、運命と割り切ってやれるとこまでやる、そういう覚悟を持った生き方には違いません
ベトナムをベトナム人以上に知り尽くす心構えを持つ
まずは、失敗を繰り返しながらでも何年もかけてベトナムを知り尽くしましょう。耳で聞き、目で見て、実際に多くの失敗を乗り越えながらも諦めないことです。これは生半可な努力では達成不可能です
まずは、次の心構えを持ってベトナム社会を知り尽くすことが重要です。
- 理想はネイティブレベル、最低限でも現地方言で意思疎通ができるレベルの言語力
- ベトナム人気質を理解する
- ベトナム社会の構造を理解する
- ベトナム人を信じない。信じても大金を自由にさせない
- ベトナム人の善悪の基準を理解する
理想はネイティブレベル、最低限でも現地方言で意思疎通ができるレベルの言語力
あえて断言しますが、言語も話せずほぼ100%ベトナム人の中でで生きていくなんてことは不可能に感じます。
周りは日本語も英語も怪しいベトナム人が殆どです。仮に自分とベトナム人二人が会って話をする時、二人が何の話をしているかすら分かりません。
ひょっとしたら詐欺の手口を話し合ってるのかもしれません、それすらわかりません。これではお話になりません。とにかくベトナム語を話せること、そのレベルは高ければ高いほど良いです。
「たかさん」自身、夫婦喧嘩が絶えないのですが、言語力が付いてからは妻の家族に状況を事細かに説明できます。そうすれば、問題を夫婦から家族のステージに変えられました。
家長が強いベトナムでは、家長が家族の問題の善悪の判断に厳しい態度で臨みますから、夫婦の問題があれば親に言うというのは合理的な手段なのです。
ベトナム人気質を理解する
究極的には、そんなものがあると思うべきではありません。やることは、接する一人一人を深く理解していく作業の継続あるのみです。
そうしていると、自分の生存環境には似ている人々が集まっていることに気づきます。そういった人達の特徴を統計的に考えるだけでいいのです。
日本人を恥の文化だ、と言っても全てがそうではありません。こういった表面的な理解は誤解を生じるだけで役に立ちません。
「ベトナム人気質」なんていうものは実に適当な話で、偏見であることがほとんどです。
南部や北部、中部でも気質は違うし、貧富の差、年齢差、性別差でもまるで別人です。100%ベトナム人環境で生きよう、なんていう心構えであれば、そういった偏見に左右されてはいけません。
ベトナム社会の構造を理解する
2022年時点でのベトナムを見る限り、ベトナム社会は非常に地域社会の影響が大きく、日本ほど強力な中央集権国家ではないように思います。
公安が力をもっているというのは間違いないですが、これも表面的です。
実際には、地域によっては貴族社会的な地元の有力者がいます。彼らは一族を束ね、親族を中心に商人、公安、時にはマフィアまでいます。こうして団結し、相互の利益を最大化しているのです。
これが地域ごとに緩やかに異なり、その有力者が商人の場合、土地持ちの場合、公安関係者の場合、マフィアの場合があるだけで、意外とバラバラなのです。
こういった話は日本でも似ているところはあります。田舎と都会の比較で考えればわかりやすいですね。
ベトナムの場合(南部しか詳しくないですが)、下町、富裕層の地域、昔ながらのホーチミン市民が好む地域、スラム、華僑、韓国人街、日本人街などの地域など様々存在します。
このような話はごくごく一部の話で、中部でも北部でも異なります。何にせよ、自分が住んでいる地域のベトナム社会の構造は知るべきです。
ベトナム人を信じない。信じても大金を自由にさせない
ベトナムでは、そこまでやるか、という犯罪が普通に起こります。
例えば、ある巨額の不動産投資案件の詐欺事件がありました。しかし、書類の偽造からツアーの実施まであの手この手の手段で資金を集めます。
その後は、資金を隠して公安に自首します。詐欺事件で立件され刑務所にはいります。こうすることで、騙された人達はそれ以上追えません。刑務所で裁かれているからです。
この段階で、公安側と犯罪者グループには取り決めがあり、逮捕される人間も決まっているということが実際にあるのです。
ベトナム人とほぼ100%つるむと言うことは、そのような人間に出会う確率は必然的に高いことをいみします。こう言った話は比較的他人を信じないベトナム人でさえ被害にあうのです。
単純な話は、ベトナム人を金銭面で信じないことです。言い方を変えれば決裁権者は常に自分であることが重要です。たとえ夫婦でも許してはいけません。
ベトナム人の善悪の基準を理解する
ベトナム人には日本人とは異なる独特な善悪に対する考え方があります。その一つとして興味深いのは、個人が大金を持つよりは回った方がみんなが幸せなのでよい、という考え方です。
資本主義社会が続き、個人が資産を持つことが常識的な日本人には信じ難い部分ですが、このような金銭に対する意識は仏教思想から流れてきている側面があるように感じます。
その結果、お金を出させるだけ出させて、大金が動いてみんなが幸せになれば良いでしょ? という言い訳にもちいる場合があります。
これはあくまで一例ですが、ほぼ100%ベトナム人と生活をする場合、こういった価値観をある程度受け入れる必要もあります。
もちろん、明確に騙しにくる詐欺は悪なのですが、どことなく緩い話の中でお金があちらこちらに流れてしまうことが多いので注意が必要です。
日本人であることを受け入れる
まず、よほど不良国家でない限り、国家はその国の国民を守ることを最優先にします。その国の国民と言った場合、ベトナムではベトナム国籍のベトナムの民族を指します。ここに日本人は含まれません。
そのため、ベトナム居住に関する制度の変更がある日突然変わる可能性は0ではありません。
ところが、日本人でほぼベトナム人と生活しているという方であれば、そもそも少し日本人嫌いな傾向があります。性格が合わない、日本でよほど嫌なことがあった、色々原因はあると思います。
国家としての日本は良い国と言えます。完全にベトナム化してしまうことも問題で、日越の良し悪しを知って国際人を目指すべきだと思います。