これまでにも数多の日本人男性がベトナムのカラオケ嬢と付き合っているのを見てきました。結論的にはうまくはいきません。しかし止めることなんて不可能です。なぜなら魅力があるからです。
客観的に見ればバカだあなぁと思うかもしれません。しかし、男性は魅力的な女性に対して本気で好きになり、その女性に自分を捧げる傾向があります。
こうなってしまうと「恋の病は、お医者様でも草津の湯でも治らない」という言葉の通りです。「たかさん」にはどうすることもできません
1.背中で語る男性の話
以前私のBARのお客様で、私の経営するアパートメントに宿泊なさっていただいたこともあり、しばしば相談に乗ったことがあります。
一般に男性は自分の弱みを他の同性に隠す傾向があるように思います。しかし、これは精神的に耐えられる場合の話です。
とある日、私がtigerビール(ベトナムで人気のビール)を持って部屋に入ると、部屋の空気が違います。こういった空気感は不思議なもので、瞬間的に気がづきます。
薄暗い部屋の中に一人ベッドに腰かけ、背中で泣いています。どうしていいものかと思いながらも、数分の沈黙を終え、あえて冗談を交えながら励ましました。
この方は、ハノイの女性に600万円持っていかれ、その後ホーチミン市で好きになったカラオケ嬢からそっぽを向かれ、ダメージの蓄積が大きすぎたのです。
2.別れた後に他人の子供を抱かされる男性の話
男女のことですから、いつか終わりがくるのは仕方がありません。しかし、男性側が結婚まで視野にいれていたのに、女性側はその気は全くなく、しかも本気でもなかったというケースもあります。
付き合っていた当時、男性は相手が本気だと信じていました。ですが女性は本気ではなかったのです。私の耳には両サイドの話が入ってきますので実態を知っていました。
さて、そんなこんなで破局を迎えた後、数年して女性はイギリス人男性と結婚して子供を授かります。レタントン内は狭い街ですので、二人がばったり出会うことも多々あります。
こういう時男性としては距離をとってもらいたいものですね。ところが彼女は何を思ったか「かわいいでしょ、抱いて?」と促します。
男性は「変な笑いが出た」と言って抱っこしたそうです。
3.初旅行が家族同伴の男性の話
30代前半、日本で仕事をしている男性とカラオケ嬢の話です。
年に2回から3回ベトナムに祝日を利用してくる間柄です。さて、二人の間でダナンへの旅行話が出ました。本人は喜んで同意し(まだ未セックスだったのもあって)喜び勇んでベトナムに来ました。
ところが、いざ旅行となると家族同伴です。しかもその親族に私も含まれます。私はその旅行に猛反対したのですが「行動を別々にすればいいじゃん?」くらいの認識でした。
実際ダナンに行くと、女性側は終始家族と一緒、ポツンと一人になる男性を私が必死にサポートすることになりました。
その上ホテル同室でも距離を取られ、セックスどころか何もさせてもらえなかった上に家族の旅費も一部持つことになりました。
見るに見かねて「精神修行です」とアドバイスをしていましたが、やはり苦しすぎたのでしょう、その後別れることになりました
4.ベランダで語る男性の話
浮き沈みの激しい男性で、お金のあるときはあるし、ないときは全くないという男性でした。仕事の関係でたまたまそうなったという印象です。
彼には、ベトナム人のカラオケ嬢の彼女がいました。ある日、彼の住んでいたコンドミニアムのベランダでタバコをふかしながら「あいつらはがめつい。そのくせ何も聞かない・・・」と愚痴られました。
ちょうど私自身当時の彼女と喧嘩中だったこともあって「そうだよなぁ・・・」と、ホーチミン市の夜空を見上げながら語りあいました。
その後、仕事がうまくいかなくなると金銭面で苦しくなったことがきっかけで彼女は別の男に走りました。
傷心の彼は仕事で一発逆転、金を持ってからは不特定多数の異性と短期的な付き合いをするのみの生活となりました。
しかし、こう言った生活は20代なら楽しめますが、40代となると虚しくなるものです。「真の愛」なる幻想をベトナムホーチミン市に求める様はやはり哀れなものです
5.スマホを叩き割る男性の話
目の前の人が気絶する、という現象を実際に目にすることは少ないと思います。これは、私がそのような状況に初めて立ち会った話です。
こちらの記事でも詳しく扱っていますが、ベトナムカラオケ嬢は自己愛の権化であることが多く、とにかくスマホが手放せません。
実際仕事でも使うため、仕事3割、家族友人4割、自分3割といった割合なのですが、男性と一緒にいる時でも一向に手放しません。それこそ、食事をするときでも。
これは一部の男性にとって怒る理由として十分です。スマホと付き合っているのか、自分と付き合っているのか、どっちなんだ? という気持ちになるからです。
さて、この彼の場合、そのような感情が一定のレベルを越えてしまいました。その結果、彼女が買ったばかりのiPhone11(ちょうどその頃の話です)を取り上げ、私のアパートメントの目の前で床に叩きつけたのです。当然全損しました。
それを見た彼女は、その場で卒倒して倒れました。私が抱き抱えて介抱しました。スマホ割った男性も凄まじいのですが、それを見て気絶するというのもすごい話ですね。
6.心がハッキングされた男性の話
外国人の彼は非常に優秀です。パイロットでかつハッキングが趣味、さらに趣味でDJをするという彼ですが、実に巧みに彼女の手の平で踊らされていました。
彼女の場合とくに悪質で、同時に並行して数人の彼氏がいました。彼はハッカーですので彼女の居場所を常に把握し、部屋の中に監視カメラを仕掛けて行動を見張っていました。
すると、ある日、同棲していた自分の部屋に他の男性を連れ込んで・・・
何度となく心が壊されたのですが、まるで脳をハッキングされたように彼女から逃げることができません。
「たか! 俺の心はどうしてしまったんだ? 俺は、こんなんじゃない、何かがおかしい!!」といって私の手を全力で握り、50を超える男が泣き崩れていました。
職場がニューヨークだったので、今でもベトナムまで片道20時間ほど、月に一度往復しているそうです。
最後に
さて、これらの話は全て実話です。私はその場で、その出来事の一部始終をすべて見てきました。実際この文章のように生易しいことは一つもありません。
そして、このようにベトナムのカラオケ嬢と男性の恋愛の結末をみると、どうしても虚しい結果になることが多いです。
実際私は成功したケースを見たことがありません、驚くほどに一度もありません。ベトナム人同士ですら長く続かないのですから当然かもしれませんね。
私は、これらの多くの経験を通して、彼女たちとは遊びの関係を超えるべきではないという考えに立っています。以下の記事も参考に。
肉体関係にせよ、友人関係にせよ、ある程度金銭をこちらが持った上で、一定の距離感を超えないことが肝心だと思います。