かれこれ10年近くレタントンのど真ん中で生活してきました。その間に数多くの経営者、ビジネスマンが現れて去っていくのを見てきました。
そんな経験から、現役で活躍している人に見られるポイントを挙げていきたいと思います。
ボスが本腰入れる、部下を育てる
もっともよく見かける失敗のパターンは、部下に丸投げというパターンだと思います。
この土地で勝ち残るというのは、信長(大将)なしで桶狭間の戦いに勝てというようなもの。部下が優秀だとしても丸投げは危険。大将自ら乗り込んでくる気概が大切です。
ベトナム人と結婚する
究極ではありますが、むしろそれくらい覚悟しておけば強いな、と感じます。
俺はベトナム人と結婚するぞ! ベトナムで生活だ! 日本さらば! と言えるくらいの気持ちがあるなら、ここで経験する泥沼の戦いにも勝ち残る可能性は高いでしょう。
予算は1ヶ月経費の半年から1年分を用意
これは、どうせ想定外の支出が発生するに決まっているから、というのが一つ。
いくらなんでも1ヶ月、2ヶ月で店閉じるような決断するくらいなら最初からやめとけば? という冷静な判断です。
これを下回る水準で店を出してしまうと、何かしらで予定通りに進まないと(そして予定通りに進むことは滅多にない)計画そのものが頓挫してしまいます。
もしそのくらいの予算が確保できないならそもそも考え直すのも一つの手です。
ベトナム語を100から1000時間くらい勉強する
言語の優先度は他と比べればだいぶ下がります。
それでも、少し話せるのと全然話せないのでは大きな差が出ます。あなたが100点の能力があったとして、全く話せない場合はマイナスになるのは間違いないでしょう。
逆に、簡単な挨拶レベルでも話せるとプラスの効果が得られます。
ベトナム内で目立たつことをしない
お前がいうなと言われそうですが💦 私の場合、可能な限り良い目立ち方を心がけています。例えば、娘の散歩、母の介護など。
私が言いたいのは悪目立ちということです。
ベトナムと日本ではそのあたりの感性が異なるのでわかりやすく例をだしてみます。
横柄な態度(🇻🇳では一番嫌われます)
ベトナムで最も忌み嫌われるのが横柄な態度をとることです。ベトナムの富豪や成功している人の特徴を見ると、穏やかで笑顔をたやさない人が多いと感じます。
私の知人だったベトナム人がある日系企業の社長のことを、ベトナムではあぁいう横柄な人は絶対成功しない、と厳しい評価をしていたことも記憶に新しいです。
すぐ喧嘩する
ベトナムにいると理不尽なことをよく経験するので耐えられずにキレることがあります。こうした結果が良くなるケースはまずありません。
羽振がよさそうな態度
お金を持っている感を出すと周りは言うことを聞きます。
しかし、お金があるからという前提になってしまい想定外の出費や詐欺師、山師などが近づいてくることがあります(ベトナム人とは限らない)。
🇯🇵風軍隊方式か、🇻🇳風馴れあい方式かハッキリ分ける
🇯🇵風軍隊方式
最初から徹底するならば🇯🇵軍隊方式も一つの手です。つまり、規則を徹底し、やる気と学ぶ意欲のある意識の高い人材のみを残していくスタイルです。
その代わりスタッフはどんどん辞めます。それでも構いません。どんどん入れ替えて生き残る精鋭だけ残していくのが目的です。
この方法を実行に移すためには相場よりも高い給与や待遇(キャリアの提示、休日が取りやすいなと)を保証するとよいでしょう。
🇻🇳風馴れあい方式
この場合、日本感をある程度切り捨てる方がよいでしょう。
それほど優秀ではないけどそれなりの金額でわりと辞めずに残ってくれるスタッフが集まります。居心地のよさと利益のバランス感覚が重要です。
よし、今日は数字だそうぜ! という空気感は嫌いではありません。
その代わり数字の悪い日は、よし今日は早仕舞いして飯でも行こう! とハイバーチュン通りとの交差点にある路上のベトナム料理屋で飲み会をするといいでしょう。緩急をうまく利用してください。
現場重視の鉄則
私自身どちらかと言えば戦略を考えるタイプなのですが、ベトナムでは現場重視、泥臭いことをしていく方が勝率はあがります。
例えば、以下のような発想の転換こそ重要です。
- アイディアを考えるよりも自分の足で情報を集める
- 戦略を練るよりも現場の指揮をとる
- 理想よりも現実を大事にする
- 将来の約束よりも現金の約束
最後に
いかがでしたか? 店出そうと思ってるけど大変そう・・・と感じた方はラッキーです。時間とお金を無駄にしないで済むからです。
逆に、ここまで読んで自分ならできる! と感じた方にはチャンスかもしれません。やるべきことは明確ですね😊

